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初冬の青木ヶ原樹海

  富士山麓ガイド 初冬の青木ヶ原樹海

  青木ヶ原樹海も冬を向かえて、めっきり寒くなりました。
  着るものもいよいよ冬支度。ネックウオーマーをつけ、タイツならぬももひきをはいて森を歩きます。

  県道71号と精進登山道の交差点にある小さな駐車場から、大室山のブナ広場へ向かいました。
  入り口はガードレールで閉められていて、歩くよりほか仕方ありません。
  道は幅が3m位あって、かって馬車が通っていた事がわかります。
  
  周りは溶岩台地です。生えている木々は殆ど針葉樹。モミ、アカマツ、トウヒ、イラモミ、ヒノキ。
  中に広葉樹のアセビが目立ちます。さすが溶岩流の先駆植物です。

  初冬の樹海

  20分ほど歩くと大室山のブナ広場につきます。
  まずは、以前ブラタモリでやっていた溶岩流の合流点をめざします。
  これは貞観噴火の溶岩流が大室山を囲んで流れ、再び合流した地点が盛り上がっている場所のことです。

  溶岩流の合流点

  ここは、樹海の針葉樹とブナ広場の境界。
  境界の針葉樹lは、モミ、ウラジロモミ、イラモミ(ハリモミかも)などの大木があり、樹木もまばらです。

  針葉樹の境界

  ブナ広場は、文字通りブナとイヌブナ、ミズナラが多い。
  すでに、これらの落葉樹は葉を落として、臨床はイヌブナ、ミズナラ、ホウなどの落葉で占められています。

  広葉樹の落葉

  樹海を出て、道の駅なるさわから富士山の北麓を撮りました。
  まだ完全な根雪になっていないので、積もっても風に吹き飛ばされてしまう。
  地肌がまばらに見えています。
  
  初冬の富士山北麓

  積雪は、森林限界まで下りていて、下端の雪が厚く、北麓の斜面が凹んでいるように見えます。
  もっと雪が積もって根雪になれば、冬中光輝く北斜面を見せてくれると思います。

  GG
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青木ヶ原樹海のギンリョウソウ

  富士山麓ガイド 青木ヶ原樹海のギンリョウソウ

  青木ヶ原樹海のガイドを依頼されて、樹海の森の一部と西湖コーモリ穴を案内しました。
  西湖コーモリ穴は、商業洞窟で内部は照明もありヘルメットも貸してもらえるので、安全に見物できます。
ただ、人手がずいぶん施されているので、天然の洞窟のような感じがあまりしませんし、洞窟の名前についているコーモリと会うことはめったにありません。ただ安全に洞窟を見て、地底を感じることはできます。
  
  幼稚園の子供達も安全に洞窟を勉強?できます。

  青木ヶ原樹海は、怖いところとか自殺者が多いとかいろいろ言われますが、しっかりした装備で入れば怖いところではありません。なんといっても頼りになるのは、GPSです。GPSもいろいろありますが、森の樹木で衛星からの電波を捉えられない機種もあるし、スマホのアプリでも電波を捉えられなくて、自分がどこにいるのかわからなくなるアプリもあります。
  信頼できる機種を選ぶことが肝要です。

  下の写真は、コーモリ穴駐車場のすぐ近くの森です。遊歩道から10m外れると道がわからなくなります。
  青木ヶ原樹海

  今の季節(6月~8月)、遊歩道を歩いていると、下の写真のような花を見つけることがあります。
ギンリョウソウ(銀竜草)というツツジ科の多年草です。
  葉緑素を持たないために、真っ白ですが、頭についているのは、花です。
こんな外見から、気持悪がられたり、ゆうれい草と呼ばれたりします。そして青木ヶ原樹海ですから、余計な憶測をよびます。
  この花は、日本全国どこの山でも見ることができるようです。葉緑素を持たない腐生植物で、昔は腐った落ち葉から養分を吸収して生きていると教わりましたが、実際はベニタケ科のキノコの菌糸から養分をもらっているようです。ベニタケ科の菌糸はマツ科やブナ科等の樹木から養分をもらっていますから、間接的にそれらの樹木から養分をもらっています。
  青木ヶ原樹海ではマツ科の樹木が多いので、そのあたりを捜せば見つけられます。

  ギンリョウソウ

  キノコの菌糸は、長く糸を伸ばして水分やミネラルを集めて樹木に供給しています。そのお返し?に樹木から光合成で生成した養分をもらっています。
  ギンリョウソウはその養分をきのこの菌糸からもらっていますが、お返しに何かしているかどうかはまだ不明のようです。

  GG

青木ヶ原樹海散策

富士山隠れスポット

  青木ヶ原樹海を歩いた。青木ヶ原樹海と言うと松本清張の「波の塔」で有名になって、怖いところというイメージを持つ人が多い。行ってみると怖くはなく、うっそうという感じもそれ程ない。ここが樹海への入口。
富士山隠れスポット1樹海入口

   野鳥の森公園から樹海の入口を入ると、すぐ樹海の森に囲まれる。この景色は何処まで行っても同じような森の姿を表す。だから方向感覚が狂うのも判る。
富士山隠れスポット2樹海の森

   溶岩流の末端に近いので、ところどころで、溶岩が盛り上がって、割れ目が出来ている。これをチュムラスというのだそうだ。いたるところに観察される。   
富士山隠れスポット3樹海のチュムラス

   このヒメシャラは、下部が奇妙に曲がっている。ちょうどすわり心地が良いので、「ヒメシャラベンチ」と名づけた。
富士山隠れスポット4樹海のヒメシャラベンチ

   樹海の低木のひとつにツルミヤマシキミがある。樹海の遊歩道で良く見つかる。これは蕾。この木は雌雄異株だがピンクっぽいのでたぶんこれは雌株。花が咲けば判る。
富士山隠れスポット5樹海のツルシキミ

   樹海の中は、結構遊歩道があって、分岐点には標識がかなり完備されている。だから道から外れない限り迷うことはない。
富士山隠れスポット6樹海の分岐点

   遊歩道を注意して歩いていると、こんな場所が見つかる。これはリスが松ぼっくりの中の種を食べた跡だ。たくさんの松ぼっくりの鱗片、種の殻、真ん中の芯がある。この松ぼっくりはゴヨウマツで真ん中の芯は、普通エビフライと呼ばれる。
富士山隠れスポット7樹海のリスの食卓

   今回見つけた変な木、私にはETに似ているように見えるが、どうだろうか。
富士山隠れスポット8樹海のET

   これも時々見られる変な溶岩。溶岩が流れながら徐々に冷えていってついに固まったもの。学者は、これを縄状溶岩と名付けた。
富士山隠れスポット9樹海の縄状溶岩


   今回は、まだ冬の装いで、遊歩道のところどころの残雪が凍っていて、アイゼンを付けていなかったので、難儀した。落葉樹は、葉を落としているので樹海の中は明るい。日光がまともに入っているので、写真を撮るには白とびして撮りにくかった。3月では渡り鳥もまだ来ていないから、鳥の啼き声も少ない。
5月頃訪れたら新緑も野鳥観察にも良いかも知れない。
G.G.

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