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富士山でのシカ害対策

  富士山麓ガイド シカ害対策

  今年初めて富士山の中腹、標高1400mに行きました。
 静岡県森林管理署、常葉大学、NPOの共同で富士山のシカ害を防御するためのボランティア活動です。 
  南麓の標高1400mではまだ春の兆しは感じられません。日陰の陥没孔には雪が見つかることもあります。

  MCは常葉大学の山田教授。学生は1年生で2,3年生が各班のリーダーとしてついています。森林管理署からは、4名の署員が指導に当たります。 我々NPOは自然の仕組みを話したり、シカ害対策の作業の方法を教えます。
  学生の赤ヘルを見ると、年配者は昔の全学連を思い出しますが、今の学生には何の事か判らないと思う。しかし、富士山の森では枯れ枝が落ちて怪我をする可能性もあるので、ヘルメットは必需品です。
シカ害対策に参加した学生達

  ここの森は、夏緑樹林帯でブナ、ミズナラ、カエデ類で春は新緑、秋は紅葉で富士山の森では最も美しい森です。
その森で、キハダ、アオダモ、ウラジロモミなどがシカの害を受けて枯れています。


  下の写真は、幹の元の樹皮をシカに一周食べられて枯れてしまったウラジヲモミの大木です。このような枯れ木がこのあたりにはたくさん見られます。これ以上樹皮をはがされたら枯れてしまうだろうという木が非常にたくさんあります。
シカに皮を食べられて枯れた木

  まだ枯れていない木を守るために、幹の根元に網をはってシカが樹皮を食べるのを防止します。その網をはる作業をしている学生達です。
 網は、黒っぽい色で見分けにくいですが、美しい森の景色が損なわれないようにこの色を選んでいます。

網をはる学生達

  この冬を越えられなかった子ジカの死骸です。たぶんえさが無くて餓死したか、何かの病死でしょう。
小鹿の死骸

  小鹿が死んでしまうのも、樹木が樹皮を食べられて枯れてしまうのも、シカの数が多すぎるからです。そしてその原因を作ったのも人間だし、それを改善しようとしているのも人間です。

  GG


   
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シカ害対策作業

富士山隠れスポット
富士山は、シカの大繁殖で森が消滅の危機を迎えている。
明治時代に我々日本人が、オオカミを絶滅させたことがもともとの原因なのだが、加えて温暖化でシカが、特に子ジカが冬を越えられるようになったこと、捕獲者(猟師)が老齢で減ったことなどで、富士山のシカは増え続けているらしい。
それによって、冬にエサが不足するシカは、樹木の皮を食べる。食痕が樹木を一周すると、その樹木は枯れてしまう。
そのようにして枯れた樹木は、数えくれないくらいある。
今回、NPOホシガラスの会とNPO富士山クラブが、協働で樹皮を食べられないような、対策を行なった。

森の中に登っていく一行。


富士山隠れスポットシカ害対策一行

シカが樹皮を食べるのを防止するために、木の周りに網を巻く。そのやり方の指導を受ける。

富士山隠れスポットまき方指導

シカが樹皮を食べた跡。

富士山隠れスポットシカ食痕

森の中には、オオカミが絶滅して増えたイノシシもたくさんいる。これはイノシシのフン。

富士山隠れスポットシシフン

この付近は、ほとんどの葉が落ちて、明るくて林床は落葉のじゅうたんだ。

富士山隠れスポット森

我々の作業の様子を見に来たのか、シカが3頭やって来た。

富士山隠れスポットシカ

このあたりは宝永の噴火で一面焼け野原になったが、300年たってこんな巨木もある。この木はトウヒ。

富士山隠れスポットトウヒ

樹木の下部にスカートのように、シカよけの網を巻く。

富士山隠れスポット網付け

遠くの山は、今一面黄葉のようだ。こうした美しい富士山の森がいつまでも残って欲しい。

富士山隠れスポット黄葉

NPO富士山クラブは、ゴミ拾いを中心に富士山の環境保全活動を進めている。NPOホシガラスの会は、樹木をシカ害から守ることや、子ども達が自然に親しめるような森づくりを進めている。
こうした活動が、多くの人の手で続けられることで、富士山は守られていくに違いない。
G.G.

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